日吉神社

鳥取県内には鳥取市布施の山王宮日吉神社など、近江国(滋賀県)坂本にある日吉神社の分霊を勧請して創建した神社もありますが、米子市淀江町に鎮座する日吉神社も、古来、山王宮と称した古社。境内の参道を山陰本線の線路が貫き、列車が通過するというユニークな神社でかつて国鉄のポスターに使われたことも。

海神・天之佐奈咩神をも祀ることから古代の海上交流をも思わせる社

平安時代に編纂された歴史書『日本三代実録』に874(貞観16)年、「正六位上天乃佐奈咩神に従五位下を給ふ」と記されていることから、中世以前には佐奈咩宮と称していたと推測されています。
また淀江にある円通山精明寺は、かつては菊花山正明寺で、この社の神宮寺、あるいは神宮寺と関係深い寺だったとのこと。
藩主・池田光政の米子入城の際に参拝したという記録も残されています。

1637(寛永14)年に始まったという神幸神事(しんこうしんじ)は、大山(だいせん)または日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)との間に行われた神輿渡御がルーツと伝えられます。「えんよーいやな、えんよいとまかせ、さささ、さーよいとまかせ」の掛け声は、「いい世の中だな、さあ、もっといい世の中でありますように」の意。
祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、天之佐奈咩神(あめのさなめのかみ)。
現在の社殿は、昭和元年の再建。
境内に狛犬(こまいぬ)ならぬ猿の神獣(石像)が鎮座するのは、猿田彦命を祭神とし、猿は「魔が去る(さる)」「何にも勝る(まさる)」の語呂合わせで、縁起が良いとされてきたから。
境内西側には天之佐奈咩神を祀るサナメ社がありますが、海神であることから、この地が海や海上交易と深い関わりがあったことが分かります。

日吉神社の年中行事

5月3日/例大祭・神幸神事=「よいとまかせ」の声が町中に響き渡ります
10月17日/秋季大祭=赤ちゃんの健やかな成長を願い、生後6ヶ月から1歳6ヶ月までの赤ちゃんが参加する『乳児奉納泣相撲大会』を奉納

日吉神社 DATA

名称 日吉神社/ひよしじんじゃ
所在地 鳥取県米子市淀江町西原767
時間 境内自由
電車・バスで JR米子駅から日交バス淀江線西原下車、徒歩5分。下市線米子市淀江支所前下車、徒歩15分。JR淀江駅から徒歩20分。または、JR米子駅からタクシーで20分
ドライブで 米子自動車道米子ICから4.6km(8分)
駐車場 日吉神社駐車場/無料
問い合わせ TEL:0859-56-2152

 

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