大山寺・宝牛

大山寺本堂前にある宝牛は、牛の霊を慰めるために鼻ぐりの銅をもって鋳造された牛の銅像。岡山県岡山市の宗教団体「福田海」が寄進したもので、一つの願いだけを心に念じてこの牛を撫でると願いが叶うという「撫で牛」になっています。

日本遺産になった大山牛馬市の象徴的存在

大山の博労座(ばくろうざ)駐車場は、江戸時代に始まった牛馬市の開かれた場所。昭和初期まで大山の祭日に開かれた市は、西日本最大級の牛馬市で、福島の「白河馬市」、広島の「久井牛市」と並んで、日本三大牛馬市の一つに数えられていました。

もともとは基好上人(きこうしょうにん)が大山寺に滞在した際、本尊の地蔵菩薩が牛馬の守護仏であると唱え、牛馬安全の守護札を施与したのが始まりとか。伯耆国では農耕だけでなく、たたら製鉄で生んだ鉄の輸送などにも牛は欠かせなかったのです。大山寺山門近くの参道脇には牛霊碑も立っているので参詣の際には注目を。

また、2016年から大山山麓で飼育されている和牛に「大山宝和牛」のブランドを冠してPRを開始。
「将来的には、大山寺で宝牛を使った料理を披露できればいい」と森田増範町長も抱負を語っています。

地蔵信仰が生んだ日本最大の大山牛馬市
現在も大山山麓では乳牛や肉牛の育成が行なわれていますが、往時には牛馬の育成に適した大山山麓の牧野で育った体格の良い放牧牛は参詣者の注意をひき、また、参詣者が曳き連れてきた牛馬もあって大山寺の『春季大祭』などに牛比べ、馬比べが行なわれました。牛比べ・馬比べが発端となって、鎌倉時代以降、次第に牛馬の交換や売買が盛んに行なわれ、江戸時代になって市に発展していったわけなのです。江戸時代中頃になると、大山寺が積極的に牛馬市の経営に乗り出し、市は大山寺境内の下にある博労座で大山寺の『春季大祭』にあわせて開催されるようになります。明治中頃には年5回まで市の開催が増えて、ついには年間1頭以上の牛馬が商なわれる国内最大の牛馬市にまで発展しました。これが日本遺産に登録される『地蔵信仰が生んだ日本最大の大山牛馬市』です。

昭和6年頃の大山牛馬市 昭和6年頃の大山牛馬市

大山寺・宝牛 DATA

名称 大山寺・宝牛/だいせんじ・たからうし
所在地 鳥取県西伯郡大山町大山9
拝観時間 9:00〜16:00
休業日 無休
料金 大山寺参拝志納金(大人300円、小人200円)
電車・バスで JR米子駅から日交バス大山寺行きで50分、大山寺下車、大山夏山登山道を徒歩15分
ドライブで 米子自動車道米子ICから県道24号線(大山観光道路)で、博労座駐車場まで15分
駐車場 600台(博労座駐車場)/無料(スキーシーズンは有料)
問い合わせ TEL:0859-52-2158/FAX:0859-52-2728
公式HP http://daisenji.jp/index.php

大山寺阿弥陀堂

2016.11.23

大山寺

2016.11.22

 

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